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掻き落とし仕上げと呼ばれるクリーム色の外壁にエメラルドグリーンのスペイン瓦。窓には鉄格子の飾りが施され、中庭を囲むロの字型のプランは、日本に希少な完成度の高いスパニッシュ建築と言われている。正面玄関、葡萄棚のデザインされた青空の透けるキャノピーをくぐり、大扉の内側に一歩入ると鳥かごの欄間が当時と変わらず訪れる人々を優しく見守っている。 |
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その奥に、天空を舞う鳩の描かれたステンドグラスの天窓が復元され、柔かな光が注ぐ。チークの壁が重厚な印象の食堂には、かつて5男6女のお子さまと伯爵夫妻が囲んだ大テーブルが置かれている。柱頭装飾がかれんな客間中央には、小花が吹き寄せたようなステンドグラスが。日本最初期のステンドグラス作家・小川三知によるこの作品は、当初のものを締めなおして使っている。 |
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そして、この館の最大の見せ場がイスラム風喫煙室の濃密華麗な装飾だ。漆喰彫刻に彩色を施した壁面も、大理石の柱や床も、往時のままの美しさを誇っている。庭に円く張り出したこの部屋の外壁には、生命の賛歌をモチーフにしたと言われる小森忍の装飾タイルが復元され、庭側の印象を華やかに印象付けている。 |